PCクラブログ

2006年からの日記です。備忘録です。生活に必要な知識、それを実現しょうと試み続けているのが本ブログです。未熟者ですがよろしくお願いします。

草刈り機

 8月25日 猛暑つづく

6:00~7:00
1   2'01 芝
2   2'00 G
3   1'55 R
4   4'15 T

asa

8:10
軽トラの荷台から飛び降りた地面は、砂地が固まってその照り返しが
ムワァと顔面を包み込んだ。

東公園は湿った熱い空気が滞い、崖下から大型トラックの騒音がひきもきらず湧きあがってくる。


真っ白い手ぬぐいで覆面をし、防護メガネをかけ、麦わら帽の紐をくくる。

赤いエンジンカバーの横に給油を促すゴムボンベのようなものがある。
ここを右手の中指で20回押すのがいつものパターンだ。
それから、隣の赤いチョークを左の人差し指で上げる。
傍の黒いハンドルを胸元に勢いよく引っ張る。
1回でエンジンがかかることはない。
大体3回目に唸りだすのである。

刃が回転する。
鈍く光る円盤には見慣れてしまった。

ふと、昨日の新聞記事が頭によぎる。

ある人が仲間と山仕事で草刈りをした。
午後の仕事も終り近くになり
あの辺まで行ったら終わろう、とその時
傍の杉の木に刃が当たった。
その反動で草刈り機を持つ両手が離れた一瞬。
痛みは感じなかった、らしい。
しかし目の前に手首が転がっているのを見る。
青い長そでシャツが見る見る血で染まる。

1週間くらい前、危ない目にあった。
刃に蔓がからまったので取り除こうとした。
エンジンを切った。
刃の穴がハッキリしていたので回転が止まったと思っていた。
軍手の左手が刃に触れたとたん「ガッ」と音がした。
まだ止まっていなかった。
親指と人差し指の間で軍手が裂けていた。
その裂け目から手の表と裏に刃の跡が覗いていた。

今でも物を掴むと傷口が変な感じがする。
草刈り機の怖さを身をもって体験したのである。

今、私は、両手でしっかりハンドルを握り
左足を踏ん張って上から下へ草をなぎ倒す。
汗が防護メガネを伝うので、草が水中で揺らいでいるように見えた。
時々刃が切株に当たり、草刈り機が右に大きく跳ねかえる。

いつもより強く、両手でしっかりとハンドルを握っている。



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