2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧
夕方6時を回ると、古和浦の町内から続々と人が集まってくる。 祇園祭に御船を担ぐ人が各町内から2人。 ちょうちんを持って各町内を巡回する役員。 見物する大人や子ども。 電信柱より高い、この「ちょうちん飾り」は町内のところどころにある。 この下を「…
御船の「やりまわし」が済むと、いよいよ7時からの本番に向けて案内します。その案内というのが「寄せ太鼓」です。小太鼓を叩きます。甲高い音が100m四方に響く、この「寄せ太鼓」を町内あちこちで叩きます。今叩いているのは中学1年の子です。去年は…
ここで笹飾りをします。 これで「御船」らしくなります。 前の日から海に活かしてあった笹竹を何本も御船にくくりつけます。場所は決まっています。 何かに書きとめてあるというのではなく、全て言い伝えです。皆子ども時分からやっていることなのでテキパキ…
御船の格好がついてきた。 笹竹を横に飾りつけると両側に赤いちょうちんをぶら下げる。片側だけでも数十個。 そして両側を幕で覆う。 黒幕に祇園模様と白線が入っている。 艫には長いちょうちんをぶら下げる。 この「御船」には前方に大太鼓と小太鼓、各一人…
南伊勢町古和浦では「町係り」という制度がある。 いわゆる自治会組織だが、こういう行事に出る人を町係りと呼んでいる。 基本的に男が出る。女は町係りにはならない。 祇園さんの主役である「御船」の組み立ての後、笹竹を取り付けたり、ちょうちんを付けた…
南伊勢町古和浦の祇園さんは、毎年7月の第二土曜日である。 古和浦 最大のイベントだ。 この日ばかりは町にでている若い人が戻ってくる。 いわゆるミコシである「御船」を担ぐ人達だ。 「今日は天気がいいにゃあ」 古和弁である。 『雨に降ってくれゆーても…
これで古和の浅間さんも済んだ。 大粒の雨の中、それぞれ家路につく。 ずぶぬれになりながら、浅間さんを振り向く。 雨空に白い梵天が林立していた。 頂上ではない高さを除いては 昔のままだ。 ♪古和はよいとこ 一度はおいでぇ~ 6月15日 午前10時 (南…
6月15日 9時45分 古和浦の浅間祭りは、ここで「踊りおさめ」です。 kさんが唄い始めます。 ♪沖の瀬の瀬の また瀬の鰹ぉ~ コブシが空に響きます。 唄にあわせて、子どもらは下の句の唄で返しながら笹を引き上げます。 上げ下ろしにも一段と力がはいり…
雨が大降りになってきた。 梵天の下に隠れた。 そうかぁ これも先人の知恵なのかも知れないな。 浅間さん祭りは梅雨時だから、雨傘を兼ねたような形にしたのかもしれない。 しかし、子どもらは雨のなかでの踊りとなる。 ♪浅間さまは 踊れよとおしゃる~ (南…
御祓いが済むと、最後の「踊り」。 子どもらもリラックスしてくる。 (南伊勢町古和浦)6月15日 午前10時
子どもらは御祓いを受ける。 神妙にお辞儀をする。 昔、この祭事の時に眼下の田畑を眺めたものだ。 ♪今年ゃ豊年 穂に穂がさぁい~てぇ ここでは周りが木に囲まれて実感できないのがさびしい。 南伊勢町の天気は雨が多い。 ポツリポツリと振り出した。
浅間神社に到着しました。 頂上の神社広場よりかなり狭いです。 人で一杯あふれます。 ♪お婆どこいきゃーる三升樽さぁげぇてー 去年はここでは甘酒をいただいた。 昔の同級生のような気がするのだが 名前が思い出せない。面影が薄れてしまっている。 雨が振…
浅間神社には、幣が積まれています。 古和の住民が一人ひとり、昨日から奉納したものです。 供え物もあります。 上の唄にこんな文句がある。 ♪古和のぉ~浅間さんはぁ 大和の宇陀で~ 下の唄は ♪今頃どちらぁ向いてごぉ~ざるやら~ 昔、この神社の本尊が、…
古和浦の浅間山は標高150mくらいだろうか? その頂上に浅間神社があった。。。 今は標高50mくらいのところに降ろしてきた。 頂上まで登れない人が増えた、ということだろうか。 かってはこの登山道を延々30分以上かけて皆頂上を目指したものだ。 子…
6月15日 午前9時半ごろ 古和の浅間さんの前まで来た。 鳥居からおばやんが出てきた。 「幣(へい)」を納めてきたところだ。 梵天から先に入る。
浅間さん祭りは古和浦だけではない。 方座や東宮、ニエにもあるし志摩地方にも広くある。 方座の浅間さん祭りもうわさには聞いている。写真も見た。HPでも紹介されている。 東宮もニエのもHPで見た。 同じ旧南島町でありながら、その祭り方はこうも違う…
6月15日 午前9時半ごろ 浅間山まであと少し。 雨がぱらついてきた。 梵天を持つ手にも力が入る。 (南伊勢町古和浦不老橋前)