南伊勢町古和浦の祇園さん御船飾り
南伊勢町古和浦では「町係り」という制度がある。
いわゆる自治会組織だが、こういう行事に出る人を町係りと呼んでいる。
基本的に男が出る。女は町係りにはならない。
祇園さんの主役である「御船」の組み立ての後、笹竹を取り付けたり、ちょうちんを付けたり、神棚を取り付ける。
小太鼓、大太鼓を備え付けたり、笛、鉦、太鼓奏者が腰掛ける板も取り付ける。
最後は、この御船を数十人で担ぐための丸太を付ける。
当然といえば当然だが、釘は使わない。すべて紐でくくりつける。
この紐の括り付け方が、漁師は上手い。いろいろな結び方を知っているし慣れている。
「あじゃ(あんたは)ここ切ってくれるか」
「のー(おまえ)は何しとんで!」
年寄りも、皆、童心にかえる。