PCクラブログ

2006年からの日記です。備忘録です。生活に必要な知識、それを実現しょうと試み続けているのが本ブログです。未熟者ですがよろしくお願いします。

古和浦(南伊勢町)祇園祭御舟 No6

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youTube で実際の動きを見んかな? http://www.youtube.com/watch?v=5gZHeDIhaiI

夕闇せまるころ、古和浦山之内旅館の前には大勢の人々が集まってくる。

同級生のK君が笑いながら近寄ってきて言った。

「今でも若いモンには負けへん」

確かに地方(陸で力仕事をしている人たち)は、漁師と違って天秤棒を担いでいたので肩の力がめっぽう強かった。20年以上前には、この御舟はもう一回り大きかった。

「オラが担いだ頃は、このへんまであった」と言いながらK君は両手を広げながら言った。

大きいが故に家々の軒先にぶつかって壊れ、ケガ人が出たので今の形に縮小されたのだろう。

ネンギャさんのお祓いのあとお神酒で杯を交わす。 船内で、小太鼓がまず「テケテン」と打つと大太鼓が「ドコドン」と続く。それを合図に担ぎ手が5本の丸太を吊り上げる。祇園囃子の太鼓の連打に合わせて、船が動き始める。 歓声が上がる。

一本目の丸太は大男達が担ぐ。自然に船首が高くなり、続けて2本目、3本目、4本目、5本目と、それぞれ少しずつ低くなる。しかし笛奏者は船尾なので重いのか担ぎ手が多い。

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御舟は古和浦役場と不老橋の間を行ったり来たりする。

面舵(おもかじ=右舷)と取舵(とりかじ=左舷)が舳先(へさき)の方向で競い合う。左舷が上に持ち上げると右舷が大きく傾く。負けじと右舷が持ち上げる。それで舳先が左右に大きく振れる。周りの勢子達が慌てて戻す。

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 ぎしぎしと御船がきしみ、前後を担ぐ若い衆が「えーそこじゃい!」と激しく発するのを聞きながら、私は横幕の隙間から御船の中の囃子方に目をやった。

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