PCクラブログ

2006年からの日記です。備忘録です。生活に必要な知識、それを実現しょうと試み続けているのが本ブログです。未熟者ですがよろしくお願いします。

古和浦公民館で浅間さんの準備 No1

浅間さん1.jpg

 


今年も古和の浅間さんがやってきた。浅間祭りは毎年雨に降られる。
前日とはいえザアザア降る雨に明日の天気が気にかかる。
6月11日 土 朝が早い古和浦でも、さすがに7時30分では まだ公民館は閉まっていた。

8時30分を過ぎて行くと、「御弊」を買いにくる人がボツボツ。
テントの中ではせっせと筆を走らせ氏名を書くのに余念がない。
公民館の中の畳の部屋では7〜8人の町係りが御弊作りで忙しい。
「なにしたらよろしやろ?」
「監督でもしとって!」 すかさず文蔵屋の文さん。 一同が笑う。 すでに文さんは一杯入っているのか、傍には一升瓶がある。

横には、弊を挟む竹が束ねて積み重ねられている。
弊を用意する人、神社の朱印を押す人、割ってある青竹を両手で広げる人、そこへ弊を上から挟み込む人、 それを5本ずつまとめて積み上げる人、それを入口の机に運び込む人、とういうように流れ作業で進んでいく。
結構時間と手間がかかるので世間話をしながらの作業となる。
「昔、船がひっくりかえっての、これもっとったもんで助かってんじょ」と、前のおじやんが話している。 他の人はそれぞれうなずきながら聞く。

浅間山2.jpg

9時を過ぎると買いにくる人が増えてくる。新公民館長はあちこち見て回る。
机の上には作りたての弊が置かれている。その弊に家族の名前を筆で書いてもらう。
書いてもらったら隣の人に朱印を押してもらう。
「交通安全」「家内安全」の他に「海上安全」があるのは漁師町古和浦ならでは。
「商売繁盛もあったなあ?」、ハンコ係りのトモミさんが大声でおめいている。


 浅間山3.jpg

「10本もろたらええの!」
「家族全員書いてもらうの」
「踊り子はいらんのやな?」
「ひとつへもーてこんだけ書いてもうて!」
「次はこれを2人書いてもうて!」
「ちょっと待っての」
「買い物にいこか?」
「かためてからいくわ!」 「次は3人いっしょに。すまんなあ」
「次は4人一緒でこんに書いてほしいよ」
「えらい手ふるとるやないきー」
古和のおばやんらはよう喋るのだ。

浅間山4.jpg
若い嫁さんは車で乗り着ける。
「4人一緒でこんに書いてほしいよ」
「何にする?」
「これがええやんか!」
「大漁祈願は100円高かったんにゃな?」
10時を過ぎると更に人が増える。


浅間山5.jpg
「いくらじゃ?」
「200円!」
「一人200円きゃ?」
「一人100円!」
女性だけではなく男性も買いにくる。
「うちは6本買うた!」
「うちは息子と孫二人と嫁さんと私ら二人!」
あじゃら(あんたら)買い占めてかーれ」
「あんたは?」
「若いとすぐ目につくんやなー」
「気になったんやって!」
古和の人はあけっぴろげで面白い。

古和浦公民館.jpg
外の雨は止む気配もない。
「明日も降るやろー」
公民館には6月の予定が書いてある。
下旬に「花火の検査」とある。
東北大震災のため自粛の動きはあったが来月7月9日(日)は「古和浦祇園祭」だ。

トモさん.jpg
若い衆が氏子総代に
「明日天気ええけどな」
11時、700本売上突破。
「去年は1100作ったんやて」
「よう登らん人もおんでな」
「今年は1250こしらえてんて」
トモさんとマモルさんが残りの弊づくりに忙しい。

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