古和浦浅間神社の御幣 No2
祭りの寄付がドンドン貼り付けられていく。
奥の部屋へ行くと理事さんが芳名録を筆で書いているところだった。
寸志を手渡すと理事は
「すまんなあ」
と笑いながら筆を走らせる。
墨が乾かないうちに、磯崎さんが貼り出す。
利七屋の名前も並んだ。
御幣は正午前までが売り出し時間だ。
「ご苦労さんでした」
公民館長がねぎらいの言葉を掛けた。
「帰りには弁当をもってってな!」
事務係りが、一人ひとりにビニル袋を配る。
めんめ(それぞれ)帰りじたくを始めた。
表にでると雨は小ぶりになっている。
昼飯にはまだ少し早いので缶ビールを買いに出る。
雨が上がったようだ。
薄雲がかかり、お日さんを隠していたその下に、浅間山はどっしりと構えていた。
家で弁当を開けてみた。
寿し友の名物弁当だ。
御幣を取り出してみる。