PCクラブログ

2006年からの日記です。備忘録です。生活に必要な知識、それを実現しょうと試み続けているのが本ブログです。未熟者ですがよろしくお願いします。

♪ 古和の浅間さんはぁ ♫ 大和の宇陀ぁでー No4

♫ えーいましゃ(今頃) どちらぁ向いてぇ ごぉざぁーるやぁら〜
♪ 今年ゃ豊年 
♫ 穂に穂がぁ咲いてぇ〜

今となっては昔の話なのだが・・・・・。
古和には銀行があった。
それだけ金の出入りがあったということで
ことに定置網でのブリの大漁は、今でも語り草になっていて
かの太洋漁業もあったぐらいだから、仲買人も多かった。

この定置網で働く人は土佐から富山まで、近隣から集まった。
人が集まれば、それに付随する商人も多く来る。
その中に、宇陀(奈良県)から来た一人の男がいた。

その男は、古和の浅間山のご本尊を盗んだ。
そして宇陀に帰り、自宅の神棚に飾っておいた。
ところが朝になると向きが変わっていたという。

自分の置き方が悪かったのかと思って 向きを正面に変えるのだが
翌朝になると後ろ向きになっていたという。

古和の住民が、この「唄」に込めた思いは純朴である。

その純朴さにつけこんだかどうか知らないが
その「本尊」が、見も知らぬ土地で、盗人の欲求の為に飾られたところで
「それが何になる?」
という、素朴な問いと共に寂しさを発している「歌詞」である。




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道中行列が文蔵屋の前を通る。 梵天を掲げているのは、この店の倅である。

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