古和の祇園祭 No1 横笛「突っ込み」
毎年7月の第二土曜日が古和の祗園祭である。
今までは、もっぱら御船(みふね)の担ぎ手だったが、今回はその御船の中で横笛を吹く人たちの練習を見せてもらうことにした。(と言うのも、いつかは御船に乗って笛を吹きたいからなのだが・・・)
昨年、祇園の寄せ太鼓を叩いた中学生のK君を通じて、その指導者Tさんから三か月程前、横笛をいただいていた。13mmの水道管に穴を6つ開けた、至ってシンプルなものだ。音が出るまで難儀した。独習なので、1週間かかった。 しかし音が出だしてからは、楽しくなった。ただ、祭り笛なので、ドレミファソラシドが完全ではない。 やっぱり祇園さん用の横笛なのだ。 この笛でなければ祇園囃子ではないのである。
その笛奏者の練習が前日の10日(金)夜7時から公民館であるのだ。
で、その時間に公民館に出かけた。
結構たくさんの人がいる。若い衆が多いのに驚いた。
大太鼓、小太鼓、鉦、と共に横笛奏者が7・8人。
若い衆の一人に私は尋ねた。
「録音させてもうてもええかいにゃあ?」
「ええよ」
古和の若い衆はみんなさっぱりしている。
いよいよ始まりそうだ。
小太鼓の「テケテン」と高い音の後から、大太鼓が叩きつけると「ドコドン」と、ハラワタに響き周りに広がった。
太鼓の連打が暫く続いたあと横笛の出番となる。
7.8人の吹く音が夕闇の軒先を流れてゆく。合いの手に鉦が鳴る・・・「ジャン」。
いつの間にか太鼓の周りには多くの子どもたちが群がっている。みんな両手を振り下ろして太鼓打ちを真似ている。
男の子たちは、こうやって覚えていくので、楽譜なんてものはない。
この小太鼓、大太鼓、笛、鉦の”四重奏”が30分くらい続く。
1回目が終了すると雨がポツリポツリと落ちてきた。
一人の若い衆が言った。
「中で、しょうか」
公民館の奥へ入れて、再び始まった。
その模様はユーチューブでどうぞ!
http://www.youtube.com/watch?v=JuGCKGaFwBY