PCクラブログ

2006年からの日記です。備忘録です。生活に必要な知識、それを実現しょうと試み続けているのが本ブログです。未熟者ですがよろしくお願いします。

軽い靴で10k

4月1日 金 晴れ 春の東風


昼ごはん食べてから、走ろうと思いたった。
4月になったことだしということで
新しい靴をビニル袋から取り出した。
「軽い!」

今まで履いていた靴と両手で比べてみて
こんなに重いので走っていたのかと思うのだ。
確か、正月に7k先の店まで走って買ってきた。
3000円はしなかったと思う。
長年共にしてくれた靴だ。
穴があいているのではないから
捨てるわけにはいかない。
田舎へ持って行って履こうと思い、ビニル袋に入れた。

腰をおろし新しい靴の紐を結んだ。
靴の感触を味わおうと
公園まで歩いたり走ってみたり。

ところが、ストップウォッチの表示が真っ白なのにきづいた。
「電池切れかー」。

やむなく芝生をジョグすることにした
「どうせなら、10k走ってみよう」
1周するたび指を折って勘定してゆく。
4周目あたりから体が軽いのに気づく。
これなら26回、指を折ってやろうと決心した。

元々走るのが好きだった。
速くはない、遅い方なのになぜだろう?
中学生の頃は1500で7分台だったし
20代では3kの道を通勤したこともあったが
30代でも、10kを50分前後だったなあ。

それでも、月に半分は走っていた。
ある日、30分を過ぎて
体が宙に浮いているような
いわゆる、ハイのような気分になったのを覚えている。
あれ以来、ない。

今、春風の中を走っている。
左手の指を折り、右手の指を折る。
左手の指を開き、右手の指を開く。
8kあたりを過ぎても心臓は快調だ。
むしろ、勾配のせいか左足が痛くなったていど。

日は西に傾き、樹木の影が長くなり
その木陰に入ると、ひんやりした東風がここちよい。
「あと1周か・・・」
26回指を折ったところで、一本木の前でゴール。
まだ、まだ、走れそうな、明日の朝まで走れそうな気分。
東京オリンピックでゴールしたアベベ
まだ、走りだそうとしている気分がわかったような気がした。

水飲み場まで行き、蛇口を捻り、ふきだした噴水を口に含む。
1口、2口飲んだだけ。
思わず、顔に手をやると、蒸発した汗でザラザラした塩の
感触に、改めて10k走ったのだという実感をえた。


kutu1 

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