花見時には陰の人
5月4日 金 曇り時々晴れ 8:30-11:00
① 5:40
② 5:30
③ 5:10
④ 4:50
⑤r 4:28'3 New
⑥ 1:25
⑦ 1:32
⑧ 40
⑨k 5:20'6
公園から出ると30m先で2人立ち話をしている。
近づくにつれ同じ組の主婦同志だ。
近所同志、こんな道路でひそひそ話も珍しいと思いつつ聞き耳を立てるのもどうかと思い、歩く方向を右側の隅をに寄せる。
50m先に、中型バスが停車した。
よく派遣社員なんかを乗せて工場に向かうときに見かけるバスだ。こんなバスが通行してくるのも珍しい。
ハザードランプを点けたバスは、運転席のウィンドウが大きく開き制服を着た50前後の運転手が右手を翳しながら声をかけてきた。
「山○さんのお宅はこのへんですか?」
(山○さんならしょっちゅう散歩で出会うお婆さん)
「お葬式で・・・」
「えっ!亡くなったんですか!」
背後で、先ほどの主婦に一人が、バスに「こっちです」と手招きしているのを見て尋ねた。
「山○さん、いつ亡くなったのですか?」
「昨日みたい。一人暮らしで・・・」と多くを語らない。
観音寺の桜を、散歩仲間3人を乗せて見に行く予定があいにくの雨続きとか、私の親戚の見舞いとかでぐずぐずしているうち散ってしまって期を逸してしまった、
友だちの中○さんに「こんなお婆さんを乗せていきたくないんやに」とか話したらしくて、後日、散歩で出会ったときウチにも色々あって花見に行けなかった、そんな話を公園のベンチに3人腰かけて話していたのはつい10日程前のことだ。
「桜は見に行けなかったけど、今度は藤の花が咲くから見に行こう!」
「藤の花って中央公園の?」
「そこの藤はあまり咲かない。東公園の方やんな」
「私はそこへは行ったことない」
中○さんも、「私もそこは見たことない」
東公園の藤をおとつい見てきたがまだ咲き始めたばかりだった。
今日は、5月4日、6日頃にはかなり咲いているだろうに山○さんには申し訳ない気持ちと、淋しい気持ちと、明日は我が身の気持ちとが複雑に絡み合って、ようやく晴れ間が出てきた空を見上げてロード800をゆっくりと走る。。。。