よじのぼる山道
だんだん急勾配になってきた。
新道が見つかったとはいえ、獣道のようなものがあるというだけなのだ。
幅は1mもない。それに道といっても人が通った形跡もないのだ。
ただ、樫の葉っぱが一面に降り積もり、その上を歩くと滑る。
葉っぱと葉っぱがこすれて滑りやすいのだ。
確かに注意してみると、苔むした石が敷いてあるようだ。あの熊野古道のような
立派なものではないが。
それに南伊勢町でも、この辺は雨が多いこともあって土砂が流される。それでは道も消えてしまうというものだ。
先頭では古和のTさんや南勢テクテク会のTさんが、鎌で草木を刈りながら進む。
古和のTさんが、大声でO先生に尋ねた。
「先生、あのきれいな花は何ですか?」
一同がTさんの指差すほうに目を向けると、
大きな木に赤い花が満開だった。
O先生は、じっと考えながら
「あれは三つ葉つつじ!」と言った。
新道が見つかったとはいえ、獣道のようなものがあるというだけなのだ。
幅は1mもない。それに道といっても人が通った形跡もないのだ。
ただ、樫の葉っぱが一面に降り積もり、その上を歩くと滑る。
葉っぱと葉っぱがこすれて滑りやすいのだ。
確かに注意してみると、苔むした石が敷いてあるようだ。あの熊野古道のような
立派なものではないが。
それに南伊勢町でも、この辺は雨が多いこともあって土砂が流される。それでは道も消えてしまうというものだ。
先頭では古和のTさんや南勢テクテク会のTさんが、鎌で草木を刈りながら進む。
古和のTさんが、大声でO先生に尋ねた。
「先生、あのきれいな花は何ですか?」
一同がTさんの指差すほうに目を向けると、
大きな木に赤い花が満開だった。
O先生は、じっと考えながら
「あれは三つ葉つつじ!」と言った。