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2006年からの日記です。備忘録です。生活に必要な知識、それを実現しょうと試み続けているのが本ブログです。未熟者ですがよろしくお願いします。

古和の祇園祭 No3

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夕方5時頃になると
家にいるお年寄りら誰もが「もう・・そろそろやな・・」とつぶやく。
確かに浜の方から「太鼓の音」が響いてくる。

港にでると、
あの組み立てた「御船(みふね)」が青竹飾り満載でこちらへ近づいてくる。
7時から始まる祭事の場所へ移動するのだ。
横幕は力強い「黒」にキリリと「白腺」。
祇園守りの符」が1つ2つ、3つ。
(京都祇園祭で、これとよく似た符を見た覚えがある。。。)

漁師町はどこでもそうだが、古和も道路が狭い。
この「御船」が通るだけで一杯一杯なのだ。
そこを荒くれ男達が左右攻めぎあいながら練り歩くので
家の軒先がしょっちゅう壊されたものだ。
「バリバリバリ・・・」
船首が瓦を突き破る。
被害にあう家は
日頃の人間関係のいさがいが原因のこともあったと聞いている。

家もそうだが「担ぎ手」の身の危険もあって
道路という道路の電柱には
前日から幾重にもムシロを巻いて準備をした。
さらに道路の方が1m近く高い場所もあったので
左舷と右舷どちらもよく傾いた。

当時はちょうちんも蝋燭(ろうそく)だった。
片方が傾き御船が激しく縦に横に揺れるとあちこちのちょうちんが燃えた。
「ワー」という担ぎ手の怒号、
「テケンテンテンテケンテンテン・・ドコドン」と小太鼓と大太鼓の連打。
「ジャン!」という鉦(カネ)の音。
「ピーーー」という悲鳴に似た笛の音。
そこへ身動きもとれない見物衆も加わって
祭りは最高潮に達していった。

7時まで後少しだ。

夕立に
 竹飾りの船
   洋々と
  
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