2015体育祭、1位3分05秒~最下位4分11秒 無念!膝痛で欠場
3時半に目が覚めた。トイレのあとまだまだ起きるには早すぎると、また床に就いた。それから目覚めたのが7時であった。
いよいよ体育祭当日である。体調に注意して酒もコーヒーも控えてきた。
胃にもたれないようにと今朝は厚切りのパン2枚焼いて、友人からいただいたアケビのジャムを塗り、オレンジジュースを飲んだ。スタートの11時ごろを見込んで軽く調整しょうと公園へ出かけた。数日前に痛めた左ひざが気になっていた。9時を過ぎると開会の挨拶や音楽が風に乗って流れてくる。1年間、この日のために走って来たのに体調がb万全ではなかった。
歩いているうちはなんともないが走りだすと痛みが走る。「それでもグラウンドを1・2週するうち痛みはなくなるだろう」と期待していた。ところがよくならない。400以上走るのをやめた。芝生の上を軽く走ってみた。黒犬と男性が走っているに気付いた。ソラだ。「今日でるんでしょ?」。Nさんはいつものように口数すくなく「ええ」とだけ言った。スタートまでまだ1時間半ある。
なんとか痛みが取れないかと公園入口の下り坂を走ってみた。
痛みが無くならないのを自覚して「出場はやめよう」と決心した。出場したとしても4分20秒がベストだろう。最下位ではあっても他人とではなく自分と競争するための出場だからと割り切ってはいたものの、痛みが増してしまってはこれから走れなくなってしまう。そちらの方が心配だった。遅くてもいい、毎日走る楽しみには変えられない。
自転車で体育祭会場の小学校へ出かけた。
テント観覧席の人ごみの後ろを自転車を押して歩いていくと、黒に黄緑の線が入ったジャージを着たUさんが笑顔で手を振って来た。
「自分が組長が回って来た時に協力してもらえるように参加している」
(そうか、そういう考え方もあるのか)
今は、ゴルフ場のパートで働いているようだ。
「ところで時給いくらなの?」
「最低賃金」
「800円くらい?」
「だから最低賃金なの」
(そうか、680円くらいで働いているのか)
「自治会の草刈りなら800円だよ。来年やらない?」
「草刈り機で友達が足の親指を落とすところだった。危ないからいやや」
「今は安全なコードだし、会社と違って時間も融通が利くよ」
「1年中じゃないでしょ?」(確かにそうだけど)
来年で年金満額もらえる、とよろこんでいた。
風が強く、万国旗が波打っている。コンデションとしてはあまりよくない天気だ。
例年より進行が遅れ11時半ごろの800スタートとなった。
中学生・小学生が大半だった。
ひとまわり大きくなって髪を伸ばしていたのできづかなかったが昨年1位だったイガグリ君。高1だという。
「去年はぶっちぎりの1位だったね。2分30秒くらいだったよ」
「そうですか。でも今年は現役がいるので・・・」と傍らの野球部の後輩らを指していった。
そこへ年配のおじさんがタスキをもらいに進み出た。
「いかにも速そうな体つきですね」
「家内が近くなので。私は鈴鹿から来ました。64歳ですよ」
老1点である。
総勢19人、1周150m。スタート地点の直線真ん中まで進み出た。
「パン!」と同時に飛ぶような勢いで走ってゆく先頭グループの5人。
なんと高1君は200mを28秒で通過した。
64シニアさんは10番手につき38秒で通過。すごい速さだ。鈴鹿から参加してくるだけのことはある。
高1君は400mでは流石にペースが落ちたものの、1分15。
64シニアさんは6番手で1分30秒。
600mで高1君のペースは更に落ち、2分11。
ここで5番手につけていた野球部じわじわ追い上げついに追い越す。
64シニアさん7番手。2分20秒。
ゴールはこの野球部が制した。3分05秒。昨年、イガグリ君が出した記録より30秒遅い。
64シニアさんは3分20秒で7位だった。すごい、としかいいようがない。
19人誰も途中棄権せず走りきった。
途中足がひきつり、それでも体制を立て直して走っていた野球ユニフォームの小学生。
女子の中学生も完走を目指し懸命に走る。
最終走者、青のシャツ小学生。アナウンスの「がんばれがんばれ」の声援にゴール20mで前の走者を追い越した。4分11秒。(それでも私のベストより9秒速い。参加しなくて良かったか、良くなかったか?)
膝痛がなければ、やっぱり参加しかったと思う。
来年こそ出場したい。70歳で4分を切って。。。